
標準的な予防接種順序としては、まず一歳までにポリオ、BCG、三種混合を済ませます。ポリオは2回、BCGも2回保健所に行かなくてはならず、三種混合は病院で受けますが、3回行かなければなりません。この三つがスムーズにいくと後はかなり楽になります。
一歳になったら麻疹と風疹を接種します。ここまでくれば一安心です。水痘と流行性耳下腺炎はそれほど恐い病気ではないので急ぐ必要はないと思いますが、最近は保育園や幼稚園の入所、入園に合わせて受ける方が増えてきています。
日本脳炎は、標準的には、3歳から接種となっていますが早めに受ける方も増えてきています。この10年間の傾向としてはほぼ毎年患者がでているので接種された方がいいと考えます。
最後にインフルエンザですが、ご存じの方も多いと思いますが、以前は学校で集団接種を行っていた時代があります。それが予防接種の効果に疑問をもたれ、次第に接種されなくなりました。ところが7~8年前からインフルエンザに伴った脳症(多くは発熱から数日以内に突然ひきつけが始まり、急速に状態が悪化し亡くなるか、助かっても後遺症が残る)が問題になりその事から再びインフルエンザの予防が見直され、また接種されるようになってきました。ただどういう子供さんに接種すればいいのか、また皆が2回接種しなければならないのか、などまだはっきりとしない点も多いのですが、私なりにまとめてみると、
[ 1 ] 慢性の病気(喘息、てんかん、心臓病など)をもっている子供さんは毎年接種し最初の2~3年は
2回接種しそれ以降1回は接種する。
[ 2 ] 健康な1~5歳の子供さんも、数年間は毎年2回接種し、それ以降は1回は接種する。
[ 3 ] 健康な小中学生は毎年一回は接種する。
[ 4 ] 受験生は1回は接種する。
[ 5 ] 1歳未満の子供さんは接種の効果がまだはっきりしていませんが、六ヶ月を越えたら2回接種した方がいいのではないかという意見が多くなってきているようです。六ヶ月未満の赤ちゃんはあまり重たくなることはないので接種は不要です。
近年予防接種を受ける方が徐々に減ってきています。なかでも麻疹を受ける方が70%を割ってきており大きな流行がおこることが危惧されています。子供全体を守るためにも積極的に接種を受けて下さい。